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「天然ロウ」が色々なところで使われているって本当?

「おしごと年鑑」は、朝日新聞社が編集し日本を代表する様々な企業や団体の独自な仕事について分かりやすく紹介しているとてもユニークな教材です。今年7月に全国すべての小・中学校や、一部の高等学校にも配布されました。
弊社は、子供達にあまり知られていない「天然ロウの意外な用途や機能」について、「おしごと年鑑」で紹介しています。(「おしごと年鑑2020」 P256・257、P333)
例えば、皆さんがロウと言われて思い浮かぶのは何でしょうか?きっと、ケーキの上のロウソクを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。そのロウのうち、主に植物や昆虫等が生み出すものを「天然ロウ」といいます。
「天然ロウ」は、チョンマゲを結う鬢付け油やテレビの時代劇で見る和ロウソクの他にも、原料素材としてヘアワックスや口紅等の化粧品や健康食品のカプセルや錠剤、又お菓子のグミ、ガム、お団子やおせんべい、さらにはCDやコピー機のトナー等の情報記録材等、我々の身のまわりでも目立たない所で様々な用途で使われています。
コンビニエンスストアや通販の発達により、もの自体について、使う便利さ以外には興味や関心が薄れ、それがそもそも何から出来ているのかや、どのように上手に扱うか等、本来の質や価値に気付かないことが多々あります。
筍(タケノコ)で例えると、今は袋を開ければすぐ食べられるパックのものがスーパーやコンビニエンスストアにはたくさん並んでおり、すぐに手軽に使えるタケノコを購入することが多いのではないかと思いますが、ひと昔前までは土がついた皮付きのタケノコを買い、下ごしらえから自分で調理することによって、初めて本物のタケノコと、食べやすく加工されたコンビニのタケノコとの、味や歯ごたえの違いが感じられ、食べられる状態にするまでに裏でどれだけ手間をかけなければならなかったのかにも初めて気がつきます。
便利なものが溢れる今、この「おしごと年鑑」が、身近にあるものの本質を知るきっかけになり、当たり前に食べているものや使っているものにさらに興味を持ち、今まで通りすぎて気づかなかった、道端に咲く花や草にさえも一つ一つとても大切に思えるように、天然や自然への人々がもともと持っていた感性が子供達の中にこれからすくすくと育っていくことを心より願っております。
そして、人や地球にやさしいこれからのSDGsでの天然物ものづくりの時代が、世界中の未来の子供達に一歩一歩広がっていくことを心から願いつつ。

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「老舗企業の存続メカニズム」の4連続受賞

昨年弊社社長が著した「米中貿易戦争と日本経済の突破口」の第8章“歴史の大変動にも 生き残った長寿企業の経験”のP153で長寿企業の本質に関心のある方へ 「是非この本をお読み頂きたい」と御紹介した『老舗企業の存続メカニズム』 曽根 秀一[著] (中央経済社 2019年3月28日発行)が昨年中に4つの大賞を 受賞するという快挙に浴しています。日本的経営の未来に向けた本質を「長寿企業」から 日刊工業新聞社「100年経営の会」の連続講演を通じても是非解き明かして頂けますように。

その詳細は、
「日本地域学会 著作賞」(日本地域学会)
「日本ベンチャー学会 清成忠男賞 書籍部門」受賞(日本ベンチャー学会)
「ファミリービジネス学会 学会賞」受賞(ファミリービジネス学会)
「中小企業研究奨励賞 経営部門 本賞」受賞(一般財団法人 商工総合研究所)
の4つの受賞です。

「老舗企業の存続メカニズム」について

世界最古の企業である金剛組をはじめとして超長寿企業に着目し、徹底したインタビューを通じて伝統的技能を継承しながら、なぜ時代の変化に対応し存続しているのか、ありきたりの俗説を否定し、まったく新たな観点から、老舗企業の存続・衰退のメカニズムを明らかにしている。

弊社社長からのメッセージ

この本を読んで学んだことは、「代々の経営者の果たしてきた「善行の結果」として表れる、現在の経営者とこれからの後継者に示される「良運的側面」は、私の経験から見ても長寿企業化の隠れたポイントであるように思われた。」こと。曽根先生のこれからの国際的な活躍を心からお祈り致します。

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「米中貿易戦争と日本経済の突破口」

― 「米中トゥキディデスの罠」と「一帯一路」 ― 花伝社 2019年8月10日発行

「米中貿易戦争と日本経済の突破口」

「米中貿易戦争と日本経済の突破口」について

本書は、全10章からなる中国の政治経済の最高峰の10人が出筆し東洋学園大学教授 朱建榮氏が編著された本です。中国に大きく差をつけられる中、米中貿易戦争が起こり、戸惑っている日本の現状へ警鐘を鳴らすとともに、世界がAIと「データ」に飲み込まれる時代のなかで、今後の日本経済の活路はどこにあるのかについても書かれた売上好調の本です。

弊社社長が書き下ろした第8章

187年の歴史を持つ弊社の経験に基づいた日本独自の発展をめぐって、世界で一番日本にある長寿企業の隠された秘密のコツ、天然物の思わぬ長所を「生かす発想」で開発、害虫から益虫への発想の転換、若者が森に回帰することに成功し始めた「ハゼの実スクール」の開講、生産途上国のSDGs的貧困脱却への貢献、セラリカ現場社員のために創った「セラリカ大学」でストロー革命に立ち向かう等、そうした若者再興の物語が書かれております。

弊社社長からのメッセージ

何のために文章を書くかについて昔考えたことがあります。その時に出会った『地獄の思想』という本の中で哲学者梅原猛は、「利他」のために、賢治のように文章を書きなさいと勧めてくれました。上手い下手は別にして、相手の哀しみに届き、相手の心を晴れさせる文章を目指して書くようになりました。「米中貿易戦争」という凄まじい嵐の中にも、その中に真面目に明るく生きる、私の出会ったかけがえのない人達のことを、現代の若者へのメッセージとなるように書いてみました。