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コロナの時代に和ろうそくで孤独を楽しみませんか?ー和ろうそくと洋ろうそくの違いー

和ロウソクとは

西日本でとれるハゼの実から抽出したモクロウからできており、芯は畳で使われる「い草」から作られます。和ろうそくの芯は筒状で中は空洞になっているため、芯が蝋を吸い上げるスピードが速く、蝋垂れも起こりにくくなっております。歴史のあるお寺では、燃える時に出るススがさらっとしており簡単に落とせるので、高級仏具が汚れる心配がなく、炎が大きく美しいので、今でも何百年も愛用され続けております。
また、高価な天然原料を使用し、その高い品質を守り仕上げるために、職人が魂を込めて一本一本手づくりで作っています。それで出来上がる数も限られ、洋ロウソクに比べて高価になります。でも和ロウソクを灯してみて下さい。いつのまにかあなたが時代劇の主人公になれますよ。全国的に毎年行われている「100万人のキャンドルナイト」のように、1時間家の中のすべての電気を切って暗闇の中、家族でじっくり語り合ってみませんか?

洋ロウソクとは

石油からとれるパラフィンの原料で出来ており、芯は糸です。例えば、お誕生日ケーキについてくるあのカラフルなロウソクは洋ロウソクです。その時皆さんもロウソクが美味しいケーキに少し垂れてしまった経験があるのではないでしょうか。洋ロウソクは、燃えるとススが和ロウソクに比べてベタっとしているので、仏具にこびりつき、表面を痛めてしまうこともあります。ただ、洋ロウソクは機械での大量生産が可能なので、原料も安価で大量生産ができ、一般的によく使われています。

和ロウソクと洋ロウソクの燃え方の違い

和ロウソクと洋ロウソクの燃え方について比べて見てみると、和ロウソクの炎は大きく、まるで魂が通じているように大きく揺れるのに対し、洋ロウソクは小さく、おとなしく燃えます。

初めてのコロナ危機、こんな孤独な時代だからこそ
和ロウソクで心の中に新しい楽しみを見つけませんか?

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中庭に美しく堂々と立つ梅雨のハゼの木

神奈川県央にある弊社中庭には、新緑の若葉と青く若い実をつけたハゼの木パワースポットがあります。188年の歴史を持つ長寿企業のシンボルとして、その生命力溢れる姿は、今日もセラリカ社員の心を明るくしてくれます。
ハゼの実は、ヘアケアやメークアップ化粧品に長く使われているモクロウの原料で、秋から冬にかけて美しい紅葉の後、色づいた実を、収穫・抽出・精製し力士の大銀杏おおいちょうや皇室女性の大垂髪おすべらかしにも使われ、今話題の「黄櫨染御袍こうろぜんのごほう」はハゼの枝による草木染です。
ハゼの木は温暖な地域で育ち、日本では九州や四国などの西日本に江戸時代から品種改良され長く植林されてきました。関東地区の弊社でもハゼの木はこのように立派な実をつけますので、愛好家は首都圏でも庭木として最適です。
以前HPでもご紹介致しましたが、弊社社員が九州・四国等、各地域の方々にハゼの実収穫について、誰もが安全に収穫できる現代的ノウハウをお教えする「ハゼの実スクール」を進めております。国連SDGsのように緑の拡大を目指す新たなハゼの木広報活動によって、西日本各地に秋の風物詩になるハゼの木が再び増えることで、顧みることの少ない林業を、まったく新しい視点で現代の若者が関心を持ち活性化していくことで、石油合成から転換した「天然物の時代」を切り開くことを心より祈りながら活動しております。

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「天然ロウ」が色々なところで使われているって本当?

「おしごと年鑑」は、朝日新聞社が編集し日本を代表する様々な企業や団体の独自な仕事について分かりやすく紹介しているとてもユニークな教材です。今年7月に全国すべての小・中学校や、一部の高等学校にも配布されました。
弊社は、子供達にあまり知られていない「天然ロウの意外な用途や機能」について、「おしごと年鑑」で紹介しています。(「おしごと年鑑2020」 P256・257、P333)
例えば、皆さんがロウと言われて思い浮かぶのは何でしょうか?きっと、ケーキの上のロウソクを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。そのロウのうち、主に植物や昆虫等が生み出すものを「天然ロウ」といいます。
「天然ロウ」は、チョンマゲを結う鬢付け油やテレビの時代劇で見る和ロウソクの他にも、原料素材としてヘアワックスや口紅等の化粧品や健康食品のカプセルや錠剤、又お菓子のグミ、ガム、お団子やおせんべい、さらにはCDやコピー機のトナー等の情報記録材等、我々の身のまわりでも目立たない所で様々な用途で使われています。
コンビニエンスストアや通販の発達により、もの自体について、使う便利さ以外には興味や関心が薄れ、それがそもそも何から出来ているのかや、どのように上手に扱うか等、本来の質や価値に気付かないことが多々あります。
筍(タケノコ)で例えると、今は袋を開ければすぐ食べられるパックのものがスーパーやコンビニエンスストアにはたくさん並んでおり、すぐに手軽に使えるタケノコを購入することが多いのではないかと思いますが、ひと昔前までは土がついた皮付きのタケノコを買い、下ごしらえから自分で調理することによって、初めて本物のタケノコと、食べやすく加工されたコンビニのタケノコとの、味や歯ごたえの違いが感じられ、食べられる状態にするまでに裏でどれだけ手間をかけなければならなかったのかにも初めて気がつきます。
便利なものが溢れる今、この「おしごと年鑑」が、身近にあるものの本質を知るきっかけになり、当たり前に食べているものや使っているものにさらに興味を持ち、今まで通りすぎて気づかなかった、道端に咲く花や草にさえも一つ一つとても大切に思えるように、天然や自然への人々がもともと持っていた感性が子供達の中にこれからすくすくと育っていくことを心より願っております。
そして、人や地球にやさしいこれからのSDGsでの天然物ものづくりの時代が、世界中の未来の子供達に一歩一歩広がっていくことを心から願いつつ。

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雑草という草はない

身近なものの本質に気づく

突然ですが皆さんは、「雑草」に興味を持ったことはありますか?
雑草とは、自然に繁殖する植物のことをいい、無用ではなく薬としての効能を持つ植物がある一方、毒を持つ植物などさまざまです。
かつて、昭和天皇が「雑草という草はない」とおっしゃったのをご存じですか?
私は、「セラリカ大学」で、このことを社長より教えていただきました。
天皇の御座所の庭「広芝」には、その名の通り広い庭であるだけに、あちこちから草の種が飛んでくるため、夏になると多様な雑草が生い茂っていたようです。戦後間もないある夏、天皇皇后、両陛下が避暑からお帰りになった際、侍従長じじゅうちょうの入江さんが「真に恐れ入りますが、雑草が生い茂っておりまして、これだけ残ってしまいました。いずれきれいに致しますから」とお詫びをしたそうです。すると、昭和天皇は「もともと雑草という草はありません。どんな植物も一つ一つ名前があって、自分の好きな場所で生を営んでいるので、人間の一方的な考え方で、これを切って掃除してはいけませんよ。」と深い意味を伝えたそうです。
私達が“雑草”と呼ぶ植物にもそれぞれ名前があり、「花言葉」もあります。どんなに抜いても生えてくる、生命力のある嫌われ者の“雑草”も、私達の目に四季を感じさせてくれるばかりか、一つ一つ名前を持ちこの世に生み出され、二酸化炭素を吸収して酸素を排出し、水をきれいにし、まさに地球全体を美しく支えているのです。
日本人の、もともと持っている「気づく心」で、小さな生命に目を向けてみませんか?
<参考文献> ●入江相政, 「宮中侍従物語」/1980年出版

草について深く知る

ここでは、道でよく見る一つ一つの草についてご紹介致します。

ハルジオン

キク科ムカシヨモギ属に分類される多年草。
花を折ったり、摘んだりすると貧乏になる、という言い伝えから、貧乏草とも呼ばれます。
牧草地や畑など、窒素分の多い場所を好んで生育しており、天ぷらやお浸しなどにして美味しく食べることが出来ます。花言葉:「追想の愛」

ドクダミ
(別名:ドクダメ、ジュウヤク、ギョセイソウ、ジゴクソバ、ウマゼリ)

ドクダミ科ドクダミ族の多年草。
湿った陰地などに群生し、独特の香りを持ち、古くから民間薬としても広く利用されています。
花言葉:「野生」「白い追憶」
効能:解毒、解熱、動脈硬化予防、利尿作用

タンポポ

キク科タンポポ属の総称。
日本でよく見ることの出来るタンポポには、古来から自生していた日本タンポポと、明治以降に外国から持ち込まれた西洋タンポポがあります。日本タンポポは開花時期が春に限られ、西洋タンポポは季節を問わず都心でよく見られます。
花言葉:「愛の神託」「真心の愛」「別離」

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私達若者が日本茶の魅力を知り広げよう

日本茶はとても繊細な飲み物

お茶は、私達日本人にとって、とても長い歴史を持つ馴染み深い飲み物です。弊社の創業も福岡県八女市で、全国ブランドの八女茶が有名です。私達の身近にあるお茶は、ペットボトル・茶葉・ティーバッグ等さまざまですが、家の中では急須を使って時間をかけて淹れる茶葉よりも、ペットボトルを利用することが多いのではないでしょうか。
皆さんは、日本のお茶が元々とても繊細な感性が必要であることに気がついていますか?
日本のお茶が繊細と言われる理由は、その淹れ方だけでなく茶葉の育て方や製造技術にあります。日本茶は淹れる時のお湯の温度によって味に差が生まれ、茶葉本来のコクと香りを、淹れる人の巧な技術で引き出し、飲む人も時に味わい分けるという高度な感覚を育み愉しんでおります。そして、もう一つの繊細さは、ただ乾燥させるのではなく、「人肌(34~35℃)を保ちながら時間をかけて、揉み方を調節しながら乾燥させる」というお茶づくり技術の高さにあり、これは世界に誇れる日本の伝統技術です。
お茶を飲む時、皆で空間を温かく共有することは、日本流のおもてなしの原点です。21歳になった私は、最近このお茶の繊細さや奥深さに触れ、お客様にお茶をお出しする立場として、いつでもより良い時間を、お客様にお過ごし頂くために、お茶屋さんを度々訪問し、お茶の美味しい淹れ方やそれぞれの地域の茶葉の長所について深く学んでおります。
もし皆さんの中に「そういえば、最近香り豊かなコクのあるお茶を飲んでいないな」という方がいらっしゃいましたら、お近くのお茶屋さんに立ち寄り、一番好みのお茶を選び、茶葉から適温でお茶を淹れて、お茶の豊かさを楽しみ、ほっと一息してみませんか?

<参考文献・URL>
お茶うけ屋HP
https://ochaukeya.com/japanesetea/japanesetea-04

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目先の第一歩から世界への挑戦

「語学」という世界への扉

私達は、セラリカ大学の一員でもある社員一人一人が青年期から世界を目指して向上し続けるために、その第一歩として全員で英語を勉強しております。
英語を習得することで、それぞれ異なる文化を持つ世界中の人達と、直接コミュニケーションをとり様々な刺激を受け、相手を深く知り尊重しながら、互いに意見を出し合って新しいものを生み出していきたいと考えております。
例えば、生命ロウ=セラリカの海外の生産地へ自ら出向き、まずお友達になり、原料を自分の目で直接確認し、技術指導で現地に暮らす人々の環境向上や貧困脱却に役に立つことや、海外の一流化粧品会社との英語での詳細な技術商談の実現です。
社内学習では英国籍を持つスリランカ人の、サッカーを愛するピュアな青年シャン・カセム先生の指導のもと、英語での自己紹介をはじめとして、会社紹介や仕事紹介を英語でするための基本からの練習を、お互いたどたどしく恥をかきながらも楽しく練習しております。
私達セラリカNODAは、経営学者ドラッガーが予言した21世紀の「生産産業」を、高品質の生命ロウ=セラリカづくりで、長い道のりですが言語文化コミュニケーション力の向上を活かして進めて参ります。