技術の歴史
天然にチャレンジする技術の歴史
1920年(大正9年)
主力商品の木蝋は、戦前の天然物の代表的輸出アイテムとなり、全盛期を迎える。
八女市内に3工場を置き、当時の八女市を代表する近代産業となる。
1963年(昭和38年)
天然物利用での多角化を推進し、食品分野に進出。
蝋の脱臭技術を応用し、佐賀県唐津市に高品質なガーリックオイル製造工場を新設。
ヨーロッパを中心に高砂香料工業と協力して輸出し、安全安心な飼料添加物も開発。
1970年(昭和45年)
神奈川県愛甲郡愛川町(愛の重なる町)内陸工業団地地区に、本社工場を新設移転。
動植物ロウ総合精製メーカーに発展。
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1974年(昭和49年)
台湾南部に、農民も処理に困っていた規格外のタマネギ等、未利用資源を利用し、現地の農民と共に豊かになる野田家の家訓にある「利他理念」に基づく野菜エキス加工食品会社 森森食品工業を台湾南部屏東県に設立。
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1980年(昭和60年)
バイオテクノロジー分野に参入。ガンの超早期診断薬の研究開発を開始。
ハイテク分野における、モクロウの新たな用途開発に成功。
コンパクトディスクなどの情報記録媒体・複写機のトナー・FAX用感熱紙等に用いる素材として、大手情報機器メーカーが続々採用。
1985年
減圧フライ食品の製造・販売を開始。日清食品カップヌードル等に採用される。
日本貿易振興会(JETRO)の動植物ロウ輸入促進プロジェクトに参画。
その後中国、メキシコ、キューバ、ブラジル等動植物ロウの原産地を視察。
「動植物ロウ生産が、途上国の貧困からの脱却に有用である」と各国政府が強力に 支援していることを実感。
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1991年
つくば研究学園都市に「つくばセラリカセンター」開設。
農林水産省次世代大型プロジェクト「昆虫の産業的利用プロジェクト」に参画検討。ほとんど省みられなかった昆虫を生かす研究着手。
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1993年
モクロウの安定供給と輸入量増加のため、中国林業省徐有芳林業大臣の直接の指示で福建省の山間にハゼの木を植林をすすめる。
農林水産省昆虫利用産業技術開発事業に参画。昆虫を「生かす」発想での研究開始。その後10年間継続する。
1994年
中国全土の動植物ロウ原料調査を目的に、中国北京友諠賓館主楼に「北京駐在員事務所」開設。
中国林業科学研究院と民間初の国際研究契約である「貝殻虫・雪ロウ」日中共同開発研究契約を締結。
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1996年
中小企業レベルでは極めてめずらしい「中国における天然ロウの開発試験事業」が国際協力事業団(JICA)の開発融資事業に選定される。
北京にカイガラムシが分泌物から「雪ロウ」を製造するため、独資で馨楽麗康能達生物科技有限公司を設立。現地研究型精製工場として稼働。同時に、雪ロウ生産を目指して雲南省・四川省などでのモチやイボタの木の植林を実行。
国連大学「ゼロエミッション」発刊記念フォーラム(デソウザ国連大学長、提唱者 F.カプラー、G.パウリ参加)にてパネリストに選定され、昆虫を利用した生命ロウ=セラリカによる「生物産業」を提起。本質的なゼロエミッション事業として注目される。
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1997年
中国での雇用創出・森林拡大等の活動により、日刊工業新聞社「第14回国際貢献賞」受賞。一連の日中共同プロジェクトが、国際協力機構(JICA)の開発融資事業であったことが受賞理由。
「発ガン遺伝子産物によるガン超早期診断薬」に関する特許多数取得。
「昆虫分泌ロウ利用開発事業」が創造的事業活動として神奈川県知事より認定。
1998年
塗料の常識を覆す食品用植物成分100%画期的な「セラリカコーティング」の研究開発開始。
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1999年
ロウソク業界最大の難題である煤の問題を解決した「雪ロウ」を使った画期的なキャンドル「煤の出ないアロマキャンドル」を資生堂AYURAが発売。国際特許取得。
国際的に養蜂家に蜜ロウの認知を大幅に広げた国際養蜂協会(APIMONDIA)の協力により、国際養蜂史上初の、今まで注目されていない蜜ロウに対してのセラリカ世界NO.1蜜ロウコンテストを実施。
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2000年
2年間の開発期間と300回の試作を経て100%植物成分の「セラリカコーティング植物力」が完成。
同時に、塗料史上初の「グッドデザイン賞(新領域部門)」をNTTドコモのiモードと共に受賞。
2002年
「セラリカコーティング・ピュア」が、小林住宅工業・青木工務店等、
健康安全面で最先端の工務店に続々採用される。国際特許多数取得。
2003年
「セラリカコーティング・ピュア」が、
油性塗料・自然塗料初の国土交通省大臣認定「F☆☆☆☆」に認定される。
ナイス社の高級家具「BEMUKU」に「セラリカコーティング・ピュア」が採用される。
YKKapの最高級ドア用ワックスに採用される。
2007年
「セラリカコーティング・ピュア」が、神奈川発の世界に発信できる技術として「第2回かながわスタンダード」の認定を受ける。
積水ハウスと千葉大学のケミレスタウンの化学物質過敏症の人達向けのワックスに採用される。
2010年
環境マネジメントシステム規格「ISO14001」を2010年12月1日に取得。
約300種類の農薬フリーワックス(不検出)のNC-Fシリーズ上市。
無農薬蜜ロウが再春館製薬に採用される。
2011年
東日本大震災により、今までの現代文明が否定されていく。厚生労働大臣よりサトウキビ蝋(シュガーケンワックス)の食品添加としての継続使用の許可がおりる。
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2013年
愛媛県大洲市の喜多精蝋所を再建し「つるかめ喜多工場」として再始動。日本最古である“エコ型稼働ボイラー”が再び稼働し、日本最古の可動橋“赤橋”と共に地元長浜のシンボル的存在に。石油に依存せず原料であるハゼの抽出かすや収穫時に一緒に取った小枝をバイオマス燃料としてボイラーを稼働。最後に排出されるハゼの実の灰は、九州の女性伝統工芸士とコラボし、新たな釉薬(ゆうやく)として再利用し、美しい器の新色を生み出した。
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2015年
自動車が大きく転換する中で、天然物タイヤの開発を世界的なメーカーと進め、石油系ワックスの代替に天然ロウを用いたところ、従来のタイヤと同等の高機能性で際立った光沢性を発揮することを見出した。これを特許庁の中小企業支援制度を活用しながら自社を中心に特許出願し、2019年末に特許を取得した(特許第6635367号)。
2019年
神奈川県発明協会のサポートにより、国内商標自社出願が可能に。石油系マイクロプラスチックビーズの代替として、高脱臭したカルナバ、キャンデリラ、モクロウ、ライスワックス等の微粒子パウダー品を新たに開発。クリームの感触材、スクラブ剤、マスカラ、ファンデーションなどさまざまな用途への応用が可能。
2020年
セラリカ製品カタログの一新、技術パンフレット第1弾「各種油との硬度データ」、第2弾「各種油との融点データ」発行。お客様のニーズに応えた技術情報を提供。