シュガーケンワックス
熱帯地方で広く栽培されているシュガーケンワックス(サトウキビロウ)はサトウキビ(砂糖黍)の植物表面を保護するため、自ら分泌した植物蝋です。サトウキビから糖を抽出生産する工程で茎から糖分を抽出しその糖から分離されたロウと、その搾りかすであるバガス(bagasse)からも抽出されます。
特徴・利用分野
- 滑性・離型性が高く、食品のコーティングや食品離型剤に適しています。ライスワックスに比較的似た性質を持っています。
- 光沢性に優れ、光沢剤として米菓の製造などで利用されています。
- 健康食品の素材などとしての開発研究も進んでおります。
- フロアワックス、靴クリーム、カーワックスなどにも利用されます。
シュガーケンワックスに含まれる有効成分
シュガーケンワックスには「オクタコサノール」が多く含まれています。オクタコサノールは元沖縄県副知事で琉球大学名誉教授の尚弘子氏らの研究により、沖縄県民の長寿の主原因となる健康成分であることが明らかになっています。大手飲料メーカーの人気商品にも採用されてきました。人間以外では、渡り鳥の海を渡る持久力の源としても知られています。
セラリカNODAとシュガーケンワックスの歴史
砂糖産業は、15世紀に始まる大航海時代以来、植民地化したラテンアメリカ各国で発展しました。カリブ海に浮かぶ島国のキューバも代表的な砂糖の産地となっていました。20世紀初頭にスペインから独立し、実質的にアメリカの保護国となったキューバにはアメリカ資本が進出していきました。その中でシュガーケンワックスの生産も開始されました。
東西冷戦時代の1980年代、当社(当時㈱野田ワックス)とキューバ政府との間で共同開発がスタートし、1987年には、当社にキューバ政府砂糖省の副産物局の局長を団長とする調査団の訪問を受けました。
1990年代には、固有のにおいを無くす当社独自の精製方法を開発し、特許を取得しました。フィデル・カストロの長男ご夫妻の来日時に、このシュガーケンワックスで作ったアロマキャンドルを目の前で点火しお渡ししております。
シュガーケンワックス製品シリーズ一覧表
製品シリーズ | 製品名称 | 形状 |
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未来型製品 (機能性・文化) | 精製シュガーケンワックスNo.1 | - |
Fシリーズ (農薬フリー/安心安全) | - | - |
NCシリーズ (高精製品) | - | - |
スタンダード精製品 | - | - |
コスト重視品 | - | - |