愛媛県大洲市「ハゼの細道プロジェクト」

耕作放棄地を活用した環境再生事業で持続可能な里山づくりに貢献

株式会社セラリカNODAは、愛媛県大洲市が推進する「ハゼの細道プロジェクト」に協力し、耕作放棄地を活用した環境再生事業に参画することをお知らせいたします。

本プロジェクトは、大洲市の合併20周年を記念した5年計画の環境再生事業であり、当社と大洲市、そして地域を担う次世代育成の要である大洲農業高等学校との協働で実施されます。

次世代と共に歩む、持続可能な里山づくり

長年、地域の課題となっていた耕作放棄地の有効活用と、生物多様性の保全、そして持続可能な里山づくりを目指し、本プロジェクトは始動しました。

日本を代表する様々な用途についてその中心となるのは、日本産のロウの原料となるハゼの実を採取できる「ハゼの木」の育成と植樹です。 大洲農業高等学校の生徒の皆さんが、苗木の育成という重要な役割を担い、未来を担う世代が主体的に環境保全活動へ参加する貴重な機会となります。

当社は、長年の研究開発により生まれた優良品種「水俣1号」の苗木を本プロジェクトに提供し、より高品質なハゼの実の収穫に貢献いたします。 「水俣1号」は、一般的なハゼの木に比べ、蝋の含有量が多く、品質の高い木蝋を生産できる品種として期待されています。

5年後の収穫、そしてその先の未来への製造資源、ハゼの紅葉

令和7年度以降、毎年50本の苗木を植樹し、令和10年度には年間600kg以上のハゼの実の収穫を見込んでいます。 収穫されたハゼの実から採取される木蝋は、地域の新たな産業生物資源としての活用も視野に入れています。

本プロジェクトは、単なる環境再生事業に留まらず、地域社会の産業活性化、そして次世代への環境意識の継承という、大きな意義を持つ取り組みです。

大洲市、愛媛県、そして未来へつなぐ「木蝋」

大洲市(大洲藩)の発展の中核を担った「木蝋」の復活。 株式会社セラリカNODAつるかめ喜多工場社員一同、大洲市民、愛媛県民の皆様に、完全循環型自然物である「木蝋」の素晴らしさを再認識して頂きたいと願い、大洲市「ハゼの細道プロジェクト」に全力で取り組んでおります。

セラリカNODAは、本プロジェクトへの参画を通じて、持続可能な社会の実現に向けた貢献を進めてまいります。