ライスワックス
ライスワックスの特徴
  • わが国特産の植物系ロウで、どんな時にも輸入に頼らず安定かつ高品質な供給が可能です。
  • ロウエステルの比率が高く、高い結晶性を有します。
  • 約80℃という高い融点を持ち、熱に対してシャープに溶けやすく固まりやすい性質を持ちます。
  • 動植物油、鉱物油、グリセリド、炭化水素などと相溶性があります。
  • 当社独自の精製法により、ライスワックスの長所を活かしながら脱色した製品で、不純物は完全に除去しています。また、ライスワックスの持つ固有の臭気を無くした新製品も開発しました。
ライスワックスの利用分野
化粧品
口紅やマスカラなどのポイントメイクとしての基剤や、下地クリームやサンスクリーンの基剤として利用されます。
食品
チョコレート、キャンディー、グミ、錠剤のコーティング、果物などのコーティング用エマルジョン、チューイングガムベースの可塑剤、食品離型剤など広く利用されています。
磨き剤
フロアワックス、靴クリーム、カーワックスなどに利用されています。
先端分野
高い結晶性を有するため、トナー等の情報記録材やプラスチック用潤滑に利用されています。また、タイヤ用のほか、建築用、家電製品用などのゴムまたはプラスチック製品の光沢化剤として機能する石油ワックスの代替原料に利用されています。
ライスワックス(米ぬかロウ)とは
米ぬかから抽出される米ぬか油を精製する過程で得られる生命ロウです。原料である米ぬかは、ロウ分を活かして、肌の手入れや、家具や調度品の艶出しに伝統的に利用されてきました。かつて、搾油後の米ぬかはボイラーの燃料とされてまいりましたが、当社と米油メーカーの技術者達による有効成分利用の共同開発により、新たな日本産ロウとしてライスワックスがこの世に生み出されました。工業的に単離し精製されるようになったのは昭和40年のことで、食品関連や化学工業など新たな分野に安全な天然素材として利用が広がっていきました。
ライスワックス製品シリーズ一覧表
製品シリーズ 製品名称 形状
未来型製品
(機能性・文化)
高脱臭ライスワックスパウダー 真球パウダー
Fシリーズ
(農薬フリー/安心安全)
NC-1740F ペレット
NCシリーズ
(高精製品)
NC-1720 ペレット
スタンダード精製品 ライスワックスA-1 ペレット
ライスワックスF-1 ペレット
ライスワックスNo.1 ペレット
SC-7001 ペレット
M-301 ペレット
M-80 ペレット
M-90(P) 粉砕パウダー
M-301-A 粉砕パウダー
M-300(P) 粉砕パウダー
コスト重視品 ライスワックス
クラシックX (M-200)
ペレット
ライスワックス
クラシックY
ペレット
ライスワックス
クラシックZ
ペレット
ライスワックス製品性能比較表
未来型製品 高精製 スタンダード コスト重視
製品名 高脱臭
コメヌカロウ
真球パウダー
NCー1720 ライスワックス
A-1
ライスワックス
クラシックX
ライスワックス
クラシックY
ライスワックス
クラシックZ
形状 パウダー フレーク フレーク フレーク
溶解後の透明性
説明 商品の原料を化石原料から天然物に変えたいというお声にお応えし、様々な感触や粒径のセラリカ天然パウダーシリーズ 脱色、脱臭を高度に行った米ヌカロウの精製品。国産原料100%。 脱色を行った米ヌカロウの精製品。国産原料100%。 米ぬかのロウ分を独自の方法で分取して水素添加し、脱色精製したもの 米ぬかのロウ分を独自の方法で分取して脱色精製した製品 米ぬかのロウ分を独自の方法で分取して精製した製品。国産原料100%
組成
酸価 < 10 < 13.5 < 10 < 10 < 10 < 13
ケン化価 80~95 80~95 80~95 75~95 75~95 70~90
ヨウ素価 < 10 < 20 < 10 3~13 < 13 < 13
融点(℃) 76.5~81.5 70~83 76.5~81.5 75~80 78~80 75~83
過酸化物価 - - - - - -
重金属(ppm) < 20 < 10 < 20 < 20 < 20 -
ヒ素(ppm) < 2 < 2 < 2 < 2 < 2 -
比重 0.95(25℃) 0.974(25℃) 0.95(25℃) 0.95(80℃) 0.95(80℃) 0.975(25℃)
針入度(100g/5s) 5(25℃) 5(25℃) 5(25℃) - - -
粘度(cP) 14.8(100℃) 14.3(100℃) 14.8(100℃) - - 11.5(100℃)
引火点(℃) 300 300 300 308 308 313
適合規格 医薬部外品原料規格2006(外原規)
食品添加物公定書第9版