ヴィジョンタイトル

「1本の木を植えることから、世界を変えていく」。

それは一本の電話からはじまりました。

1985年の春、JETROから世界の国々が日本に最も輸入して欲しい品目の1つに動植物ロウが入っており、それを促進する目的で輸入促進資料アクセスシリーズで動植物ロウを取り上げ作成することになると伝えられました。その結果は、多くの国で「天然ロウ」を日本へ輸出したいと望んでいることを知りました。そこで私は中国やキューバ、メキシコ、ブラジルといった国々へ直接足を向け、自分の目で現地を訪問しました。

「セラリカ(生命ロウ)」の原産地の多くは、気候も厳しい途上国の貧困地帯にあります。セラリカNODAでは木を植え昆虫を育てることにより、貧困地区の経済と環境の向上の両立をテーマに、各国政府と協力しながら「セラリカ」の原料開発プロジェクトに積極的に取り組んできました。

例えば、台湾における「野菜エキス」、日本での「ライスワックス」、キューバでの「シュガーケンワックス」、国際養蜂協会(APIMONDIA)との共催による「世界No.1蜜蝋コンテスト」、JICAプロジェクトによる「日中雪ロウ共同研究開発」など、セラリカNODAではこれまでに数多くの海外原料開発プロジェクトを実現し、国際的にも高い評価を頂いてまいりました。

『セラリカ構想』

セラリカNODAでは、中国でのカイガラ虫による雪ロウ生産のJICAプロジェクトをはじめ、地球のあちこちで「緑の拡大と貧困の脱却」「人と森と生命の共生」をめざす21世紀ビジョン『セラリカ構想』(1990年スタート)の実践を続けています。

自然や森は一切ゴミを出しません。そして、自然の営みとサイクルから生まれる「セラリカ(生命ロウ)」は、本質的に国連大学の提唱する「ゼロ・エミッション」(森はゴミを出しません)の理想を実現した生命からの贈り物と言うことができます。

「セラリカ(生命ロウ)」を生み出す動植物の環境を守り、育み、同時にその土地に暮らす人びとの環境向上や生産活動にも貢献する――。セラリカNODAでは今後さらに、『セラリカ構想』のグローバルな展開を通じて、21世紀にふさわしい「持続可能な循環型社会」と「真の豊かさ」を実現する活動を展開していきます。

『生物産業勝利宣言』

ハイブリッド車・EV車・燃料電池自動車の実用化など、世界の自動車産業の動向からも明らかなように、21世紀は「脱石油社会」へと突き進んでいます。このことは、石油エネルギーを使った大量生産・大量消費・大量廃棄という20世紀型文明社会の終焉を意味しています。

現代を代表する経営学者P.F.ドラッカーは、早くも『ポスト資本主義社会』(1993年ダイヤモンド社刊)のなかで、「明日の経済を構成する産業」の中心が自動車や家電から「生物学や遺伝学に基礎を置く生物産業」に移行すると明確に分析していました。そして今日、生物素材や自然エネルギーへの転換は、猶予のない実践的課題としてグローバルに共有されています。

セラリカNODAでは「セラリカ(生命ロウ)」によって「生物産業」の一角を創り上げ、「脱石油文明」の新たな展望を広げていきたいと考えております。